旧皇族の皇籍復帰等の方策~皇室典範有識者会議の見解 #女性宮家

(補論)旧皇族の皇籍復帰等の方策〔参考16〕
 男系男子という要件を維持しようとする観点から、そのための当面の方法として、昭和22年に皇籍を離れたいわゆる旧皇族やその男系男子子孫を皇族とする方策を主張する見解があるが、これについては、上に述べた、男系男子による安定的な皇位継承自体が困難になっているという問題に加え、以下のように、国民の理解と支持、安定性、伝統のいずれの視点から見ても問題点があり、採用することは極めて困難である。

・旧皇族は、既に60年近く一般国民として過ごしており、また、今上天皇との共通の祖先は約600年前の室町時代までさかのぼる遠い血筋の方々であることを考えると、これらの方々を広く国民が皇族として受け入れることができるか懸念される。皇族として親しまれていることが過去のどの時代よりも重要な意味を持つ象徴天皇の制度の下では、このような方策につき国民の理解と支持を得ることは難しいと考えられる。
2012年現在で65年

・皇籍への復帰・編入を行う場合、当事者の意思を尊重する必要があるため、この方策によって実際に皇位継承資格者の存在が確保されるのか、また、確保されるとしてそれが何人程度になるのか、といった問題は、最終的には個々の当事者の意思に依存することとなり、不安定さを内包するものである。このことは、見方を変えれば、制度の運用如何によっては、皇族となることを当事者に事実上強制したり、当事者以外の第三者が影響を及ぼしたりすることになりかねないことを意味するものである。

いったん皇族の身分を離れた者が再度皇族となったり、もともと皇族でなかった者が皇族になったりすることは、これまでの歴史の中で極めて異例なことであり、さらにそのような者が皇位に即いたのは平安時代の二例しかない(この二例は、短期間の皇籍離脱であり、また、天皇の近親者(皇子)であった点などで、いわゆる旧皇族の事例とは異なる。)。これは、皇族と国民の身分を厳格に峻別することにより、皇族の身分等をめぐる各種の混乱が生じることを避けるという実質的な意味を持つ伝統であり、この点には現在でも十分な配慮が必要である。〔参考17〕



『勿論自ら皇籍復帰を希望する者はいませんが』竹田恒泰


参考資料の16と17についてもご参照ください。
<参考資料の16と17から一部抜粋>

皇籍復帰
〔歴史上の通例〕
・いったん皇籍離脱をした者は皇籍に復帰しないこと、また、皇籍離脱をした者の子孫は皇族となることはないことが歴史上の通例。
・これは、皇族と皇族でない者との区別を曖昧にしないためのもの(皇統に属する者は皇族以外にも多数存在 。
〔歴史上の例外事例〕
・例外事例のうち皇位継承に関係したのは、平安時代の第 代宇多天皇に関係した事例のみ。
・皇籍離脱をした者の子で、その後皇族となった事例は、宇多天皇の子の事例が見られるのみ。


皇籍離脱の理由
皇籍離脱を審議した皇室会議(昭和 )における片山哲議長(内閣総理 22.10.13大臣)の説明
「……今次戦争が終結しました直後より、皇族のうちから、終戦後の国内国外の情勢に鑑み、皇籍を離脱し、一国民として国家の再建に努めたいという御意思を表明せられる向があり、宮内省におきましても、事情やむを得ない
ところとして、その御意思の実現をはかることとなり…(中略)…、これに必要な準備が整いましたので、本日皇室会議の議に付することとなつた次第であります。」

※明治典範増補(明治40年)第6条は「皇族ノ臣籍ニ入リタル者ハ皇族ニ復スルコトヲ得ス」と規定
・『皇室典範増補條項義解』 (宮内庁書陵部所蔵)の第6条の注釈(抜粋)
「・・・上下ノ名分一タヒ定リテ復變 易スヘカラサルハ我カ肇 國以来ノ通義トス中世一二臣列ニ降リシ皇族ニシテ復親王トナリ或ハ竟ニ皇祚ヲ踐ミタマヒシ宇多天皇例ナキニ非スト 雖 以テ永世率 由スヘキ恆 範ト爲スヘカラス故ニ本條ハ分義ノ正シキニ從ヒ宗 潢ノ 貴 ト 雖 降リテ臣籍ニ入リタル者ハ再皇族ニ陞スヲ容ルササルノ制ヲ取レリ」
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