スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

緊縮財政派の誤謬 ~ アルベルト・アレシナ

『さっさと不況を終わらせろ』では、ハーバード大学の経済学者であるアルベルト・アレシナの緊縮財政に対する考え方を痛烈に批判した。
アレシナの結論は、大規模な赤字を削減しようとした様々な国家を調査した結果、その行動自体が強い安心効果を生み出し、そうした効果がとても強いために、緊縮財政が経済拡張をもたらす、という驚くべきものだ。
1998年に発表されたその論文は当時、それほど注目されてはいなかったが、その後状況は一変した。景気刺激策と緊縮財政のバランスをどう取るのか、という論点は経済学者が論じる主要なテーマとなり、緊縮主義者にとってアレシナの論文は錦の御旗となった。
これはとても残念なことだった。なぜなら、その統計的な結論や歴史的な事象を詳細に分析したとき、彼の論文は全く検証に耐えられるようなものではなかったからだ。
アレシナの主張には二種類の根拠がある。その一つは経済的なケーススタディだが、近年の経済状況に当てはまらないものが多い。もう一つの回帰分析も、緊縮政策として取り上げる事例が実際の政策と一致していないという欠陥がある。
たとえば1990年末、アメリカは財政赤字から財政黒字へと移行したが、この動きは好景気に連動していた。果たしてそれは、緊縮財政の強化を証明するものになるだろうか。
当時の好景気と赤字削減はITバブルのせいで生じていたのだ。それが株価の高騰を導き、税収増を成し遂げたにもかかわらず、「緊縮財政が赤字削減を減少させた」と結論づけるのは間違いだ。財政赤字と経済の強さに相関関係があるからといって、緊縮財政が経済成長をもたらすという因果関係が必ず存在する、ということにはならない。

以上、ポール・クルーグマン「そして日本経済が世界の希望になる」p.118より
ケインズに挑戦するアレシナ教授
緊縮財政で景気回復を目指す
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100707/215295/

アレシナの黄金律~我が国財政再建への示唆~
http://www.jeri.co.jp/about/columns_201304.html

アンチ・ケインズ ― ナナサンの法則
http://www.121coach.com/?p=441
スポンサーサイト

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ソクラテス太郎

Author:ソクラテス太郎
アテナイ人諸君、こういう噂を撒きちらした、こういう連中がつまりわたしを訴えている手ごわい連中なのです。
そして、その連中というのは、嫉妬にかられて、中傷のために、諸君をあざむくような話をしていたわけなのであって、かれらのうちには、自分でもすっかりそう信じこんで、それを他人に説いているような者もあるわけなのですが、いずれもみな厄介至極な連中なのです。

http://twilog.org/nomorepropagand

人気ブログランキングへ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
リンク
相互リンク歓迎いたします。左翼の方も大歓迎です。
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。