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ニューディール政策は古典派経済学によって不十分な財政支出にとどまった

不況からの脱出に財政政策は効果がほとんど無い、と反ケインズ経済学者はいいますが、実際はそうではありません。大恐慌当時も今も、反ケインズ派(古典派とその流れを汲む新古典派)はキリスト教原理主義者のようにセイ法則にとりつかれているのです。

小室直樹 『国民のための経済原論〈1 バブル大復活編〉』 (カッパ・ビジネス) より

『ニューディール政策の多くは、あまりにも革命的でありすぎたため、つぎつぎに連邦最高裁によって違憲判決が下されたほどであった。ローズベルト大統領は、仕方なく、親ローズベルト的法律家を、多数、最高裁判事に任命して、やっと合憲判決をせしめるという戦術をとらざるをえなかった。
ニューディール政策は、当時のアメリカにとって、これほど革命的。普通の人びとの会話において、「あいつはニューディーラー」だと言えば、戦前の日本において、「あいつはアカだ」というくらいの意味であった。』

『せっかくTVA(テネシー渓谷開発公社)などの設備投資増大政策をとっても、古典派(反ケインズ派。当時のアメリカにおいては、圧倒的多数派であった)に反対されると、すぐよろめく。そんなに設備投資をして政府支出を激増させると財政は破綻しますぞと諫められると逡巡する(ためらう)。』

『大恐慌が実際に終わりを告げたのは、防衛支出と戦争が経済に活気を与えた1941年に入ってからであった」(シャノン『大恐慌』)』




宇沢弘文『始まっている未来 新しい経済学は可能か』(岩波書店)p.5より
『アンシャンレジームは特にTVAに必死に抵抗し、「民間がやるべき仕事を政府がやるのは違憲だ」という訴訟を何度も起こし、連邦最高裁判所も違憲判決を出す。それを受けて、1943年、TVAは組織を大幅に変えて、地方政府の資金で地域開発を担当する制度となって、辛うじて社会的共通資本としての体裁を保つことができたのです。TVAと銀行法の二つを市場原理主義者たちが繰り返し批判し、その解体を試みたわけです。』



クリスティーナ・ローマー「大恐慌から得られる今日の政策への教訓」(2013年3月11日)より
『1930年代の教訓からどんなことが学べるでしょうか? こうまとめましょう:【財政政策は試してみれば機能する】』
『1930年代に用いられたとき,財政政策は現に回復に拍車をかけています.主な問題点は,財政政策があまり用いられなかったことなのです.』
『1930年代に財政政策はいくらか試みられたときもありました.そして,試みたときには回復の助けになっているように思われます.』


永井俊哉(ながいとしや)さん
『ルーズベルトより2ヶ月先に政権の座に就いたヒトラーが実行した全体主義的経済政策と比べると、結果は芳しいものではなかった。』
『最大の原因は、ルーズベルトには、ヒトラーほどの権力がなかったことに帰せられる。ルーズベルトは全体主義的な経済政策を行おうとしたが、アメリカの政治形態は民主主義であり、全体主義ではなかった。ルーズベルトは、ヒトラーのように大胆な公共投資が行えなかった。国内の反対派と妥協した結果、ニューディールは中途半端な形でしか実行されなかった。』

http://www.systemicsarchive.com/ja/a/new_deal.html
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アテナイ人諸君、こういう噂を撒きちらした、こういう連中がつまりわたしを訴えている手ごわい連中なのです。
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