経済学という学問

小室直樹「経済学をめぐる巨匠たち」(ダイヤモンド社)のまえがきより抜粋

『経済学者というのも特殊な存在である。そもそも、経済学の父アダム・スミスは倫理学の先生、リカードは株屋、マルサスは牧師、ミルは東インド会社の書記、マルクスに至ってはルンペンであった。経済学者という職業が登場したのは最近のことで、世界で最初の経済学者はマーシャルである。
日本の状況を見ても面白い。以前、経済学の入門書で話題になった本がある。一つは予備校の先生が書いた物、もう一つは経済担当大臣であり経済学者と称する人が書いた物。両方を比較してみた時、前者の方が遙かに良い。予備校の先生は執筆の理由として、日本の経済危機を救うためだと書いた。経済担当大臣の本には、そんなことは書かれていない。何のための学問なのか、わかっていないのだ。だから、予備校の先生のほうが大臣や経済学者と称する人々よりも遙かに優れている。
経済学も経済学者も真に奇妙なものである。
これから、この経済学という不思議な学問の世界を読者の皆さんと共に探求していきたいと思う。

平成十五年 色取月 
小室直樹』

「経済担当大臣であり経済学者と称する人」って、竹中平蔵のことでしょうか?
「予備校の先生」って誰のことでしょうか?

ともかく、この本はオススメです。


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テーマ : 絵画
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:ソクラテス太郎
アテナイ人諸君、こういう噂を撒きちらした、こういう連中がつまりわたしを訴えている手ごわい連中なのです。
そして、その連中というのは、嫉妬にかられて、中傷のために、諸君をあざむくような話をしていたわけなのであって、かれらのうちには、自分でもすっかりそう信じこんで、それを他人に説いているような者もあるわけなのですが、いずれもみな厄介至極な連中なのです。

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