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アベノミクスの本質は、人をいかに安く使うか

以前の記事で、とあるブログの記事に疑問を呈したことがありますが、そのブログをネタにまた記事を書いてみます。

ブログ:すめらぎいやさか
記事:需要が無いと企業は投資をしない? 二〇一五年睦月六日
http://blog.livedoor.jp/fortofour/archives/1015910220.html

「東雲」
需要があるかどうかは企業が設備投資をする上での判断材料のひつであることは確かなのですが、需要だけで決まるものではありません。 
(中略)
利益 = 売上 - コスト
この式中の売上に影響を与えるのが「需要」です。「需要」が大きければその分商品が多く売れるので、それだけ売上も伸びます。したがって、利益も確保しやすくなる。
だから、企業も投資に前向きになる。これはその通りなのですが、、同じように利益を確保するのなら別に売上が伸びなくても、投資コストを下げるというアプローチもあるのではないでしょうか。
投資コストとはこの場合、資金調達コストの事を言っていますが、政府が政策金利を引き下げ、銀行の貸出金利が下がると、企業が支払う利払い費が小さくなりますので、投資にかかるコストが下がります。
(中略)
 政府支出拡大による需要創出の効果は否定しませんが、やるならば手広く、細かくやるべきかと。


「やよい」
 特定の分野に突出して拡大するのはよくありませんね。 
 

ようするに、「中の人」が言いたいことは、

1.需要が伸びなくても企業はコスト削減によって利益を拡大できる、それは資金調達コストの削減が重要である
2.需要を創出するならば、建設業だけじゃなくて他の業種にも支出するべき
ということですね。
インフラ整備だけは忌避しようとする「反ケインズ的イデオロギー」を感じます。

1.について「東雲」さんは資金調達コストのみに言及していますが、金利はデフレ下のこの15年間はずっと最低水準で、コスト削減の矛先は必然的に、資金調達ではなく人件費に向かいました。
私に言わせれば、ここが問題です。

・政府が需要を創出しないから企業は生き残るためにコストを削減するしかない、
・15年間最低水準を保ってきた資金調達コストはもともと小さく、人件費の削減を競い合うようになった、
・結果的に国内消費が低迷し、その結果、企業の国内投資も低迷

この点について、見たくないものから必死に目をそらすかのような「東雲」さんのご意見をぜひとも伺いたいものです。

2000年代(平成12年以降)は、アメリカの住宅バブルで戦後最長の好景気が続きましたが、その間も平均給与は下落が続きました。
20150214204616759.jpg

こんな事は主要先進国では日本だけです。
kyuuyosuii_201502131954332e2.png
グラフ出典)独立行政法人経済産業研究所 中島厚志

私に言わせれば、「東雲」さんのような”詭弁家”が賃金低下を正当化し、15年という長期のデフレを日本にもたらしたのです。

アベノミクスの指南役、浜田宏一内閣官房参与も企業収益増大のために実質賃金の低下を奨励しています。

「その意味では、雇用されている人々が、実質賃金の面では少しずつ我慢し、失業者を減らして、それが生産のパイを増やす。それが安定的な景気回復につながり、国民生活が全体的に豊かになるというのが、リフレ政策と言えます。よく「名目賃金が上がらないとダメ」と言われますが、名目賃金はむしろ上がらないほうがいい。名目賃金が上がると企業収益が増えず、雇用が増えなくなるからです。それだとインフレ政策の意味がなくなってしまい、むしろこれ以上物価が上昇しないよう、止める必要が出て来る。こうしたことは、あまり理解されていないように思います。」
(2013/01/20ダイヤモンド・オンライン)

これを読んだだけで浜田宏一がサプライサイド経済学、新古典派経済学を信奉している事がよく分かります。

続けます。

2.について、「中の人」は、インフラ整備は建設業だけを利するので、「特定の分野に突出して拡大」せずに、「手広く、細かくやるべき」と述べています。

インフラ整備は政府の仕事です。政府はインフラ整備という仕事を民間業者に外注しているのです。
それを「特定業種への便宜供与」かのように考える「中の人」は、はたして日本に住む日本人なのでしょうか?

北陸新幹線で地元の人々の喜びの声が報道されていますし、九州新幹線全線開通の経済効果も予想以上でした。
日本に住んでいない人にとっては国内のインフラ整備で恩恵を受けることはできませんから、「そんなことより金融緩和で俺の金融資産を膨らませろ」と要求するのはある意味当然です。
日本に住んでいない人、もしくはその代理人が言いそうなことに酷似しているのが「中の人」の発言です。

太平洋ベルトは早々に新幹線や高速道路が整備され目覚ましい発展を遂げました。
次は地方のインフラ整備、という時になって公共事業悪玉論でインフラ整備の約束は反故にされてしまいました。
なにか間違っていませんか?

「東雲」たちの主張からは、自分だけ親の金で大学教育を受けた長男が、いざ次男三男が大学に進学する時になって、「自分で学費を稼げ」と偉そうに言って突き放しているような、そんな傲慢で冷淡な人格を連想させます。

もし日本がギリシャのような国ならば不満に思いつつもやむを得ないことだと運命を受け入れるでしょう。
しかし日本はギリシャとは違います。
この点にはブログを見てもわかるとおり「東雲」さんも異議はないでしょう。

なにしろ需要を削ってきて日本の現状があるのです。
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米英仏独がデフレにならずに、日本だけでデフレになったのは、日本だけで消費税率を上げ公共事業費を削減したからなのではないでしょうか?
koukyoujigyouhihikaku.png
グラフ出典)藤井聡

まぁ、どうせ「東雲」さんはスルーするでしょうけど。




http://megalodon.jp/2015-0223-1008-18/blog.livedoor.jp/fortofour/archives/1015910220.html
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アテナイ人諸君、こういう噂を撒きちらした、こういう連中がつまりわたしを訴えている手ごわい連中なのです。
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