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高橋洋一いわく、「公共投資は特定の業界への利益供与」だそうです。

高橋洋一「この金融政策が日本経済を救う」(光文社新書)p.32より

『変動為替相場制のもとでは、財政政策よりも金融政策の効果のほうが大きく、理論的には財政政策の効果はないとされています。これは、1999年にノーベル経済学賞を受賞したロバート・マンデルと、ジョン・マーカス・フレミングの「マンデル・フレミング理論」によるもので、公共投資の効果が輸出減少・輸入増加という形で海外に流出してしまうというのがその理由です。
実際、90年代の日本で公共投資を連発したにもかかわらず、一向に景気は回復せず、巨額の国家債務だけが残ったのも、この理論でよく説明できます。いまだに、公共投資一本槍の政治家やエコノミストの皆さんには、ぜひこの理論を論破してもらいたいものです。間違いなく、日本人初のノーベル経済学賞受賞者になれます。ぜひ、頑張ってください(笑)。
ただし、財政政策が効果を発揮するケースもあります。それには、十分に金融緩和が為されているという条件が必要です。つまり、ちゃんと金融政策が機能していれば、財政政策も意味を持つわけです。この理由を簡単に説明すれば、財政政策により生じた円高を金融政策によって円安にして打ち消すことが可能だからです。
また、同じ財政政策でも、政治的な意味で考えれば、まだ減税のほうがフェアです。公共投資は特定の業界への利益供与に繋がりますが、減税は全ての国民に対して公平に行われます。ですから、私自身は財政政策をやるなら減税のほうが好ましいと思っています。ただ、公共投資も減税も、経済的に考えればマンデル・フレミング理論によって相殺されてしまいます。あくまで金融政策と組み合わせるという条件付きでの、減税支持です。』

以下、私見です。
注意して頂きたいのは、「90年代の日本で公共投資を連発したにもかかわらず、一向に景気は回復せず、巨額の国家債務だけが残った」というのは事実誤認です。
1997年以降、公共事業費を削減し消費税率を引き上げた「緊縮財政」によってデフレがはじまったのです。

参考)アベノミクス「第二の矢」でデフレ不況を打ち抜け
http://shuchi.php.co.jp/article/2018

太平洋ベルトは早々に新幹線や高速道路が整備され目覚ましい発展を遂げました。
次は地方のインフラ整備、という時になって、小泉政権以降の公共事業悪玉論とか「地方は自立せよ」とか。
インフラ整備の約束を反故にされ、一次産業もグローバル競争に晒し、それで「地方の自立」とは、あまりにも勝手すぎやしませんか?
農林水産用の振興と地方のインフラ整備を整えて、民間投資の環境整備をした上で、「地方の自立」を問うべきかと私は思います。

ちなみに、マンデル=フレミング効果については今の日本経済を語るうえでは「使えない経済理論」であると考えます。
くわしくはこちら↓
http://togetter.com/li/752226

2014年4月の消費税率引き上げで、想像以上の悪影響が出ました。これはもちろん金融政策と組み合わせた結果です。
金融緩和に反対するつもりはありませんが、高橋洋一さんを初めとするリフレ派は、金融政策に対する評価が過剰なのではないでしょうか?

実際、リフレ派の「伝説」浜田宏一氏も消費税率引き上げの影響を甘く見ていたようです。

『増税による財政引き締めはマンデル・フレミングのもとでは比較的安心ではないかと思っていたが、いま増税がもろに効いている。伊藤先生も言っておられたけれども、そんなに増税しても響かないのではないかと思ったが、それに比べれば響いている。そういう意味では私も今反省しているところだ。それが起こるのはどこの場面で何が効いているか。期待効果で日銀が動くということは別にどんな為替レートの制度でもいろいろ働く。
しかし、本当に金利がゼロになっていることで妨げられるというところもある。そういうことを考えると、前みたいに単純にマンデル・フレミングのように財政のほうは少し大らかにやっても大丈夫だとも言えなくなっているのかなと。これはどちらかというと、私の自己批判である。』
第1回「今後の経済財政動向等についての点検会合」議事要旨 2014年11月4日
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/tenken2014/01/gijiyoushi.pdf
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アテナイ人諸君、こういう噂を撒きちらした、こういう連中がつまりわたしを訴えている手ごわい連中なのです。
そして、その連中というのは、嫉妬にかられて、中傷のために、諸君をあざむくような話をしていたわけなのであって、かれらのうちには、自分でもすっかりそう信じこんで、それを他人に説いているような者もあるわけなのですが、いずれもみな厄介至極な連中なのです。

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