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板倉由明「南京事件-『虐殺』の責任論」

『だが、その後、板倉氏は新たな否定論の模索を始めた。同氏の「南京事件-『虐殺』の責任論」(軍事史学会編『日中戦争の諸相』錦正社、1997年)がそれである。この論文の中で、板倉氏は「現時点では、軍の命令によって計画的・組織的に捕虜を虐殺した、という証明はできない」として、この虐殺が山田支隊の独断か、ある一人の参謀の独断命令によって行われた可能性が大であり、したがって日本側には公的責任は無いという公的責任回避論に逃亡することになったのである。
(中略)
参謀一人の独断命令や、山田支隊単独の判断で捕虜約二万人の大量虐殺など実行できるわけがなく、軍命令によって計画的・組織的に行われたのである。事実、軍命令であったことは陣中日記にも記述されている。また、当然のことだが、虐殺された人々にとって、軍命令であるか否かの区別は無意味でしかない。』

以上、「南京大虐殺否定論13のウソ」p.145 小野賢二「虐殺か解放か、山田支隊捕虜約二万の行方」より
以下、板倉由明「南京事件-『虐殺』の責任論」(軍事史学会編『日中戦争の諸相』錦正社、1997年)より

『従来、この捕虜殺害は上海派遣軍参謀・長勇中佐の独断命令という説と、殺害を実行しかねた山田市隊長、両角聯隊長が苦心の末とった釈放中の偶発事故という説があるが、当時この地区を担当した山田支隊長の行動からは、捕虜の集団処分はこの15,16日夜の2件のみで、中国側の主張する「十数万大虐殺」の存在は見られない。(中略)
日本人は本質的に冷酷になれないから、捕虜を見殺しにする勇気が無い。敵が食料を足ったら捕虜から先に餓死させれば良い。放って置けば「虐殺」でなく自然に死ぬものを、何とかせねばならぬと思い詰めるから精神的動揺が生ずる。南京への急進撃の結果、各部隊への補給は途絶えがちで、日本軍自体が食糧不足のため困窮している状態で、我に十倍する捕虜への給養はいかに努力しても不可能であった。速やかに何らかの処置をせざるを得ないと思い詰めたのが事件の原因かもしれない。なんと言っても殺し合いが終わってわずか2,3日しかたっていない。もちろん、山田市隊長以下の幹部をそこまで追い詰めた責任が捕虜対策の貧困あるいは欠落していた軍の首脳部にあることは否定できないが、現在明らかになっている史料の客観的分析からは、大量の捕虜を皆殺しにしようという意図も計画も感じられない。もちろんそれを示唆する軍命令も無い。
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アテナイ人諸君、こういう噂を撒きちらした、こういう連中がつまりわたしを訴えている手ごわい連中なのです。
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