集団的自衛権に関する内閣法制局の憲法解釈は間違い。解釈を正しく変更するべき。

そもそも憲法9条は、その成立過程からして個別的自衛権はもちろん集団的自衛権も否定していません。

「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」 報告書
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzenhosyou/houkokusho.pdf
『(憲法9条は)個別的自衛権はもとより、集団的自衛権の行使や国連の集団安全保障への参加を禁ずるものではないと読むのが素直な文理解釈』p.19

第18講 憲法9条 総司令部案の真相 西修先生
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131102/edc13110208500002-n1.htm
「マッカーサー・ノートにあった『自己の安全を保持するための手段としての戦争』の文言を削除したのは、それが非現実的だと考えたからです。」(ケーディス大佐)

憲法9条が確定する前に、『自己の安全を保持するための手段としての戦争』の文言をケーディス大佐が削除して、「紛争解決の手段としての戦争」を放棄したにとどまったのです。その「紛争解決の手段としての戦争」とは、1928年の不戦条約に由来しており、それは自衛権を容認するものでした。

東京裁判で高柳賢三弁護人は、不戦条約の締結国の意思を次のように簡潔にまとめている。
(1)本条約は、自衛行為を排除しないこと。
(2)自衛は、領土防衛に限られないこと。
(3)自衛は、各国が自国の国防または国家に危険を及ぼす可能性ある如き事態を防止するため、その必要と信ずる処置をとる権利を包含すること。
(4)自衛措置をとる国が、それが自衛なりや否やの問題の唯一の判定権者であること。
(5)自衛の問題の決定は、いかなる裁判所にも委ねられ得ないこと。
(6)いかなる国家も、他国の行為が自国に対する攻撃とならざる限り、該行為に関する自衛問題の決定には関与すべからざること。
(『太平洋戦争原因論』p.492)
http://nomorepropaganda.blog39.fc2.com/blog-entry-1127.html


第19講 憲法9条 芦田修正が行われた理由 西修先生
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131109/edc13110907420000-n1.htm
「私は一つの含蓄をもってこの修正を提案したのであります。『前項の目的を達するため』を挿入することによって原案では無条件に戦力を保持しないとあったものが一定の条件の下に武力を持たないということになります。」(芦田均)

そして、芦田均によって『前項の目的を達するため』が加えられ、「紛争解決の手段としての戦争」のための戦力保持が禁じられることになったのです。

つまり憲法9条は、その成立過程からして個別的自衛権はもちろん集団的自衛権も否定していません。


内閣法制局のヘンテコ解釈「保有しているが行使できない」という根拠は「憲法9条は自衛のための戦力保持すら禁止している」「しかし憲法13条で定めている国民の生命と財産を守るための国家の義務として、最小限度の軍備は保持できる」「だから個別的自衛権は行使できても集団的自衛権は行使できない」というものですが、

集団的自衛権の行使はなぜ許されないのか/阪田雅裕(元内閣法制局長官)
http://www.chukai.ne.jp/~tottori9jo/etc/syudan.pdf

9条の成立過程、とくに起源となった不戦条約の解釈などを総合すれば、憲法9条は自衛権を否定していませんし、ましてや集団的自衛権だけは行使できないという根拠も存在しません。そのようなヘンテコ解釈が歴代内閣で踏襲されてきたことが問題であり、似たような状況が河野談話に関してもあらわれています。
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http://twilog.org/nomorepropagand

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