スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

国連憲章における「集団的自衛権」の制定経緯

国連憲章 第51条〔自衛権〕
この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。この自衛権の行使に当って加盟国がとった措置は、直ちに安全保障理事会に報告しなければならない。また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持又は回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基く権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない。
http://www.lares.dti.ne.jp/~m-hisa/uncharter/japanese.html



http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200901_696/069604.pdf

1944年10月 ダンバートン・オークス提案
自衛権は主権国家として当然であり、わざわざ明示的に盛り込む必要は無かったので、国連憲章第51条に相当する条項はこの時点では無かった。

1945年2月 ヤルタ会談
安保理の評決方式において、大国の拒否権が決定。
攻撃を受けた国家が他国の援助を受けることについて連合国(つまり国連)安保理の監視の下で制限されることに米州諸国やアラブ連盟が憂慮を示した。

1945年3月 米州諸国がチャプルテペック協定を調印(共同防衛体制)
1945年3月 アラブ諸国がアラブ連盟規約に署名(相互援助義務)

1945年4月 サン・フランシスコ会議
米州諸国は、米州の地域的共同防衛体制の自立が国連憲章上保障されるのでなければ会議から脱退する、と強行に唱えた。そして国連憲章第51条が盛り込まれ、「集団的自衛権」という概念が初めて明記された。

以下、私の解釈です。

ヤルタ会談で米州諸国やアラブ連盟が憂慮を示したのは、5大国のいずれか、もしくはその特別な庇護下にある国家から攻撃を受けたとき、その常任理事国に拒否権行使されたら単独防衛を強いられることになるからである。

「軍事同盟」としての連合国(つまり国連)常任理事国の拒否権によって共同防衛体制が大きく制約される懸念をもった国々が、サン・フランシスコ会議での修正によって、連合国(つまり国連)と別の枠組みの「軍事同盟」による「集団的自衛権」を確認的に獲得した。

それまでの「自衛権」の範疇であるとして地域的共同防衛体制を整えても、加盟国にとっては大国の拒否権によって共同防衛が否定されてしまう懸念があったので「集団的自衛権」として明確にする必要があったのである。

そして発足時には、連合国(つまり国連)自体の「集団的自衛権」と、NATOなど別の枠組みの「集団的自衛権」という、2重の「集団的自衛権」が存在することになった。その後、枢軸国であった日独が加盟したことによって連合国(つまり国連)自体の「集団的自衛権」は意味をなさなくなった。

つまり国連憲章での「集団的自衛権」は、国連以前の「軍事同盟」という共同防衛体制に相当するものである。

以上
参考)
集団的自衛権と国連憲章 色摩力夫「国際連合という神話」より
http://nomorepropaganda.blog39.fc2.com/blog-entry-1385.html

我が国の安全保障に係る 法的基盤の現状
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzenhosyou2/dai2/siryou01.pdf

「国際機関と憲法~特に国連憲章を中心として~」に関する基礎的資料
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kenpou.nsf/html/kenpou/shukenshi058.pdf/$File/shukenshi058.pdf

「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」 報告書
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzenhosyou/houkokusho.pdf

集団的自衛権の行使はなぜ許されないのか/阪田雅裕(元内閣法制局長官)
http://www.chukai.ne.jp/~tottori9jo/etc/syudan.pdf

集団的自衛権の法的性質とその発達 ―国際法上の議論―
外交防衛課 松葉真美
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200901_696/069604.pdf

国際法と先制的自衛
日本大学国際関係学部 清水隆雄教授
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200404_639/063902.pdf

東京裁判におけるパリ不戦条約の適用
国士舘大学政経学部 柴田徳文教授
https://kiss.kokushikan.ac.jp/pages/contents/0/data/003328/0000/registFile/0916_7420_023.024_03.pdf


http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/16598/1/38(5-6)1_p205-239.pdf
http://repository.cc.sophia.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/26885/1/200000020587_000361000_71a.pdf
http://www2.jiia.or.jp/kokusaimondai_archive/2000/2006-11_004.pdf

集団的自衛権/保有しているが行使できない権利って?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14121938964

「集団的自衛権」は、それまでの「自衛権」から国連憲章で拡張されたものか?それとも新しく創設されたものか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14121989869

不戦条約で否定されなかった「自衛戦争」には、現在日本政府が検討している集団的自衛権の2類型は含まれないのか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12122086997

なんで内閣法制局が憲法解釈について内閣総理大臣を拘束できるのですか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13121951143
スポンサーサイト

テーマ : バレエ
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ソクラテス太郎

Author:ソクラテス太郎
アテナイ人諸君、こういう噂を撒きちらした、こういう連中がつまりわたしを訴えている手ごわい連中なのです。
そして、その連中というのは、嫉妬にかられて、中傷のために、諸君をあざむくような話をしていたわけなのであって、かれらのうちには、自分でもすっかりそう信じこんで、それを他人に説いているような者もあるわけなのですが、いずれもみな厄介至極な連中なのです。

http://twilog.org/nomorepropagand

人気ブログランキングへ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
リンク
相互リンク歓迎いたします。左翼の方も大歓迎です。
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。