山水画とは~まわりはみんな敵だと考える中国人の理想郷




岡田英弘著『この厄介な国、中国』(WAC BUNKO)より


中国文化の産物の中には、日本人が親近感を持っているものが数多くあるが、その中でも山水画は最右翼と言っていいだろう。山水画に描かれた風景を見て、その美しさに心を動かされる日本人は多い。しかし、あの山水画は、実は単純な写実画ではない。

単に風景を描いたように見えるこの山水画には、よく見ると必ず小さく家が描かれている。峨々たる山がそびえ、誰も訪ねてきそうもないようなところに、ポツンと建っている家に一人で居るとなると、日本人にしてみれば、寂しくて仕方がないと思うことだろう。ところが、中国人にとってはそのような場所こそが理想郷なのである。

なぜならば、そこには他人が居ないからである。まわりに他の中国人が居ない絶対の孤独の中でだけ、中国人は安心して人間らしい生活を送れる。つまり、これが彼らの深層心理を形成しているものの正体であり、この山水画とは中国人の理想郷である仙境を描いたものに他ならない。

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アテナイ人諸君、こういう噂を撒きちらした、こういう連中がつまりわたしを訴えている手ごわい連中なのです。
そして、その連中というのは、嫉妬にかられて、中傷のために、諸君をあざむくような話をしていたわけなのであって、かれらのうちには、自分でもすっかりそう信じこんで、それを他人に説いているような者もあるわけなのですが、いずれもみな厄介至極な連中なのです。

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