開戦をあおる「敵国の残虐行為の報道」は、まず疑え。
高山正之『スーチー女史は善人か』新潮文庫より
検証されない嘘
第一次世界大戦では1,500万人が死んだ。ソンムの戦いでは4カ月間で150万人が戦死した。毎日1万2千人が戦死し、それが120日間も続いたということだ。そんな馬鹿を続けたのは双方が双方とも、これが決定打だと毒ガスやら戦車やらグロテスクな兵器を次々開発しては戦場に持ち込んでいったからだ。その中には誕生間もない飛行機も含まれていた。最初は先を尖らせた鉄棒を空からばらまいた。鉄棒は塹壕に隠れる兵士を串刺しにした。
しかしこの馬鹿げた戦争に決着を付けたのは戦車でも飛行機でもなく「情報」だった、とアンヌ・モレリは著書『戦争プロパガンダ10の法則』で言う。
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