パール判事は南京大虐殺など認めていない

パール判事 wikipedia
「弁護側は、南京において残虐行為が行われたとの事実を否定しなかった。彼らはたんに誇張されていることを言っているのであり、かつ退却中の中国兵が、 相当数残虐を犯したことを暗示したのである」という弁護側の主張を述べる。しかし、それを行った人間は直接の上司と共に既に処罰されている事、「犯罪行為の指示」「故意の無視」といった事実は見受けられないことなどから、被告に繋がる問題ではないとして残虐事件の責任を問われた松井石根に対しても無罪を宣告している。
(引用ここまで)

ようするに、弁護側から数万の虐殺があったことについての否定がなされなかったから、その点については判事として裁判上のルールにしたがって認めざるを得なかったわけであって、検察側から提出された証拠をすべて認定したわけではありません。むしろ「検察の提示した十数万から数十万もの大虐殺とする証言や証拠に強い疑問を呈した」のです。数万の虐殺行為は事実関係を争われなかったのです。

肯定派がよく引き合いに出す箇所についてですが、

<パール判決文より抜粋>
『これに関し、本件において提出された証拠にたいしいいうるすべてのことを念頭において、宣伝と誇張をできるかぎり斟酌しても、なお残虐行為は日本軍がその占領したある地域の一般民衆、はたまた、戦時俘虜にたいし犯したものであるという証拠は、圧倒的である。』

これをもって「パール判事は南京大虐殺を認定した」と主張します。

この点についてはこちらに詳しいのですが、

パル判決書は南京大虐殺を認定しているかより
原文はこうなっています。
“ Keeping in view everything that can be said against the evidence adduced in this case in this respect and making every possible allowance for propaganda and exaggeration, the evidence is still overwhelming that atrocities were perpetrated by the members of the Japanese armed forces against the civilian population of some of the territories occupied by them as also against the prisoners of war. ”
研究社 リーダーズ英和辞典では
 overwhelming 圧倒的な、抗しがたい
 overwhelm 圧倒する、くじく、閉口させる、当惑させる、感極まらせる
つまり overwhelming には、分量に圧倒されて冷静な判断ができなくなる、というニュアンスがあるのです。
「残虐行為は日本軍がその占領したある地域の一般民衆、はたまた、戦時俘虜にたいし犯したものであるという証拠は、圧倒的である」は、
「残虐行為は日本軍がその占領したある地域の一般民衆、はたまた、戦時俘虜にたいし犯したものであるという証拠は、余りにも大量に提出されていて圧倒されてしまう
という意味合いで書かれたものだと解釈できます。
パル博士の判決書の中では、「南京大虐殺」が事実であったかどうかは副次的な問題でしかありません。博士がそれを事実であると検証した事例は全くありません。「南京大虐殺」が事実であったかどうかは、判決書の中でほとんど検証されていないと言ってもいいでしょう。
(引用終わり)

証拠があるのなら、どの証拠を元に何を認定したのか、判事はかならず判決文に明記するのですが、それはなされていません。なぜなら、繰り返しになりますが、弁護側が数万の虐殺について争わなかったからです。争われなかった事実については判事は判断をしません。

この一文をもって「パール判事は南京大虐殺を認定した」と主張するのはパール判事の判決文を歪曲する意図を持っていると言わざるを得ません。

「パル判事が南京大虐殺を認めた」と言うのなら、どのような証拠を元に何万人の非戦闘員の虐殺を認めたのか、明らかにする義務があります。

ちなみに、こちらのサイトでは『「南京大虐殺」は、東京裁判でしっかり認定されて、「歴史的事実」になりました。』などと言ってますが、東京裁判の正当性について疑問にすら思わないのでしょうか?左翼イデオロギーに染まった人物にしかできない論理展開だと思います。必死さだけはみとめますが。

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